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pinkAnation

旅行・映画・音楽など、趣味に関する気ままなぶろぐ

Books

読書が好きです。

読書は好きですが、おそらく私が面白いと感じるものは読むことの行為自体ではなく、自分の想像の中にない物語に出会い、その世界観に思いを巡らす事が好きなのだと思います。

その物語の媒体が本であろうと、テレビであろうと、映画であろうと、人の口であろうと、自分の受け止め方に大差はないと思っています。

ただ、このブログでは色々な物語をカテゴリー分けしてご紹介したいのでこの記事では書籍というカテゴリーに限定して話します。

 

物語が好きで媒体はさほど気にならないと言っても、好みや得意不得意はあります。私はverbal(言葉を使った表現、その理解)よりもvisual(図を使った表現、その理解)な人間です。図の表現の方が理解でき、伝わりやすいような人間です。なので基本的には小説よりも漫画の方が好きです。言葉を理解し自分の中で想像を描く方が脳を鍛えられるので活字を読んだ方が良いと言いますし、自分のオリジナルの映像を想像するのも楽しい時もありますが、逆に言葉での説明がない画、特に人の表情から気持ちを読み取ることも楽しいので漫画が好きです。

 

そして好きなジャンル。これは映画にも共通するのですが、ヒューマンドラマの濃い作品が好きです。人間関係や人の思考や感情が深く、丁寧に描かれている作品に惹かれます。それに加え、なるべくリアルで現実的で、裏がきちんと取られている設定が好きです。そういう意味では、例外はありますが基本的にファンタジーは好みません。逆に設定にリアルさがあり、ヒューマンドラマがあれば、恋愛系でもミステリー系でも家族系でも青春系でもなんでも好きです。

 

そんな好き嫌いがかなりある私の忘れられない作品たちがこちらです。

小説編

●シャーロック・ホームズ / Sir アーサー・コナン・ドイル

中学時代に初めて読み、十数年経った今でも人生で最も印象深い作品です。何が一番印象深いかというと、ホームズのキャラクターです。

特に印象に残った台詞があります。『ボヘミアの醜聞』の最後にて、ワトソンが自分はホームズと同じ光景を見たのに何も気づかなかった。彼はどのように色んな事に気づいたのかと訊くと、ホームズはこう答えました。

「君は見ているけど観察はしていない。違いは明確だ。」

(原文:“You see, but you do not observe. The distinction is clear.”)

そのまま読むと、「ああ、物事をただ見るだけじゃなくてきちんと観察することが大事なのか」と思いますが(少なくとも幼いころの私はそうストレートに解釈していました)、ホームズの場合、観察するだけのあの推理力ではありません。第一、彼の観察力はあくまで彼の幅広い知識の引き出しを開くための鍵であって、その膨大な知識がなければ数々の推理や謎解きに結びつくはずがありません。次に、その膨大な情報量を彼は自分の足で稼ぎます。彼の調査能力の根本にあるのは底なしの探求心だと思います。己の探求心を満たすことが出来なければ禁断症状が出てしまうような、一種の病気だと私は捉えています。そして、彼は先入観というものをなるべく持たないようにしています。観察したものと引き出しにあるものを正しく結びつけるためには仮説と検証が必要で、先入観はバイアスになってしまいがちです。観察力・博識・探求心・先入観を持たないこと、そしてこれらが並大抵ではないことが彼の能力であり魅力だと思います。ほぼほぼ、これらを追求するためには何だってしてしまうような、自己中心的なところもまた彼のキャラクターとしての魅力でしょう。

●新参者シリーズ / 東野圭吾

結局は推理物が好きなんじゃないかと思われそうですが、多分推理そのものよりも、人物に惹かれているのですよ。私、観察力・洞察力が高い人にはどうしても惹かれてしまう傾向にあるようです。ただ、ホームズと違い、加賀恭一郎は人間の感情に敏感なところが魅力だと思います。東野圭吾作品の繊細な感情の描写が凄く好きです。同作品に登場する人物のその繊細さを理解しようとする加賀恭一郎に私はハマりました。

 

漫画編

●スラムダンク / 井上雄彦

もはや長い説明はいらない、名作でしょう。数知れない名言を生んだ青春大作としても知られていますし、キャラクター一人ひとりが丁寧に描かれていますね。もう、ここで一つひとつ書く必要ないのではと思い、あえて割愛しますが、これだけは言わせてください。三井寿が大大大好きです。ポカリのプルタブのシーンの台詞は私の支えです。

「なぜオレはあんなムダな時間を…」

はい。あとは黙ります。

 

人生で忘れられない3作は以上ですが、人生の節々で好きな作品は沢山あります。追々ご紹介できればと。